クロス張り替えの費用相場と業者選びの注意点を解説

クロス張り替えを検討中の方に向けて、この記事では、クロス張り替えの費用相場から、業者選びの注意点まで、あなたの疑問を解消します。

クロス張り替えの基本費用と内訳

クロス張り替えの費用相場を把握する

 クロス張り替えの費用は、部屋の広さやクロスの種類によって変動します。まずは基本的な費用相場を把握しましょう。6畳の部屋の目安として、おおよそ7万円から10万円程度が一般的です。この費用は、使用するクロスのグレードや、部屋の形状、下地の状態によっても変わります。リビング全体の張り替えとなると、さらに費用は上がります。たとえば、20畳のリビングでは、20万円から30万円程度がひとつの目安となるでしょう。費用相場を理解することで、適切な予算設定が可能となり、業者からの見積りに対してもひとつの判断軸とすることができます。

施工費用の内訳

 施工費用は、主に材料費、施工費、諸経費の3つで構成されています。材料費は、壁紙自体の費用であり、グレードや素材によって価格が大きく変動します。ビニールクロスは比較的安価ですが、機能性クロスやデザイン性の高いものは高額になる傾向があります。施工費は、職人のはがし、下地パテ処理、クロス張り、張り替えを行う面積や難易度によって変わります。諸経費には、廃材処分費、養生費、移動費などが含まれます。廃材処分費は、古い壁紙を処分するための費用で、養生費は、作業中に部屋を汚さないための保護費用です。これらの内訳を把握することで、見積もり内容をより深く理解し、不当な請求を避けることができます。見積もりを依頼する際には、各項目の内訳を詳細に確認することが重要となります。

業者に依頼する場合の費用と注意点

 業者選びは、クロス張り替えの成功を左右する重要な要素です。業者を選ぶ際は、費用だけでなく、実績や口コミを参考にしましょう。「安いから」という理由だけで業者を選ぶとトラブルになる可能性があります。見積もりの内容をしっかり確認し、不明な点は質問することが大切です。担当者の対応も、業者選びの重要なポイントです。また、追加料金が発生する場合の条件なども確認しておくことが重要です。契約前に、疑問点や不安な点を業者に確認し、納得した上で契約するようにしましょう。また、クロス張り替え後によくあるトラブルとして、壁紙の浮きや剥がれや、継ぎ目のずれなどがあります。浮きなどは、時間とともに引く場合もありますが、これらのトラブルを防ぐためには、そもそもの業者選びが重要です。万が一、トラブルが発生した場合は、業者にすぐに対応してもらえるよう、近隣のリフォーム会社、工務店などであれば安心でしょう。

場所別の費用相場:リビング、キッチン、トイレ

リビングの張り替え費用

 リビングは、家族が集まる場所であり、壁紙のデザインや機能性にもこだわりたいものです。リビングの張り替え費用は、広さや選ぶ壁紙のグレードによって変動します。広いリビングの場合、アクセントクロスを取り入れると、空間にメリハリが生まれます。壁紙の素材や機能によっても費用は変わりますので、複数の選択肢を検討してみましょう。業者に依頼する場合は、具体的な希望を伝え、適切なプランを提案してもらうようにしましょう。よい業者であれば、親身になって相談に乗ってもらえますよ。

キッチンの張り替え費用

 キッチンは、水や油汚れがつきやすいため、耐久性や防汚性の高い壁紙を選ぶ必要があります。キッチンの壁紙の張り替え費用は、一般的にリビングよりも若干高くなる傾向があります。これは、機能性壁紙の価格が高いことが理由です。キッチンの広さや選ぶ壁紙のグレードによって費用は変動しますが、おおよそ6万円から12万円程度が目安となります。壁紙を選ぶ際には、デザインだけでなく、機能性も考慮し、最適なものを選びましょう。こちらも、専門の業者であれば、希望を伝えることでよい提案をしてもらえるでしょう。

トイレの張り替え費用

 トイレは比較的狭い空間ですが、デザイン性の高い壁紙を取り入れることで、個性的な空間を演出できます。トイレの壁紙の張り替え費用は、他の部屋に比べて比較的安価に済むことが多いです。一般的なトイレであれば、5万円から8万円程度が目安となります。しかし、デザイン性の高い壁紙や、特殊な機能を持つ壁紙を選ぶと、費用は高くなる可能性があります。トイレの壁紙を選ぶ際には、デザインだけでなく、消臭性や抗菌性などの機能性も考慮すると良いでしょう。また、狭い空間なので、柄物の壁紙を使うと、圧迫感を感じる可能性もあるため、慎重に選びましょう。

自分でDIY vs 業者依頼:費用とリスク

DIYでクロス張り替えをする際の注意点

 DIYでクロス張り替えを行う最大のメリットは、費用を抑えられることです。業者に依頼する場合と比較して、大幅にコストを削減できます。しかし、DIYには失敗のリスクも伴います。特に、柄物の壁紙や天井の張り替えは難易度が高く、素人が行うと、シワや浮き、継ぎ目のずれなどが生じやすいです。また、はがしたクロスの処分にも注意が必要です。DIYを行う前に、必要な道具を揃え、正しい手順を把握することが大切です。壁紙の種類や下地の状態によっても、作業の難易度は変わります。自信がない場合は、一部だけDIYで行い、難しい部分は業者に依頼するなどの工夫も考慮しましょう。DIYを行う際には、安全にも十分注意し、無理のない範囲で作業を行いましょう。

業者に依頼するメリットとデメリット

 業者に依頼する最大のメリットは、プロの技術で高品質な仕上がりが期待できることです。業者は、壁紙の張り替えに関する専門知識と経験を持っており、仕上がりの美しさだけでなく、耐久性も考慮して作業をおこないます。しかし、業者に依頼すると、DIYと比較して費用が高くなります。また、業者の選定も重要です。実績があり、信頼できる業者を選ぶことが、満足のいく仕上がりにつながります。業者選びの際には、見積もり内容だけでなく、業者の対応や実績も考慮して、総合的に判断しましょう。

壁紙の種類と選び方:素材、デザイン、機能性

素材による選び方

 壁紙の素材は、ビニールクロス、紙クロス、織物クロスなど、様々な種類があります。ビニールクロスは、耐久性やメンテナンス性に優れており、価格も比較的安いため、最も一般的な素材です。紙クロスは、自然素材を使用しており、優しい風合いが特徴ですが、汚れに弱く、耐久性はビニールクロスに劣ります。織物クロスは、高級感があり、デザインも豊富ですが、価格が高く、メンテナンスも難しいというデメリットがあります。それぞれの素材には、メリットとデメリットがあるため、お部屋の用途やライフスタイルに合わせて、適切な素材を選びましょう。素材選びに迷った場合は、専門業者に相談するのも良いでしょう。

デザインで選ぶ

 壁紙のデザインは、お部屋の印象を大きく左右します。無地の壁紙は、シンプルで飽きがこないため、どんな部屋にも合わせやすいです。柄物の壁紙は、個性的でおしゃれな空間を演出できますが、部屋全体に使用すると圧迫感を与える可能性もあります。アクセントクロスは、部屋の一部分に柄物や色付きの壁紙を使用することで、空間にメリハリをつけることができます。壁紙を選ぶ際には、お部屋の広さや家具の色、全体の雰囲気を考慮し、バランスの良いデザインを選びましょう。サンプルを取り寄せて、実際に部屋に合わせてみることもおすすめです。

機能性で選ぶ

 壁紙には、防汚性、抗菌性、消臭性など、様々な機能を持つものがあります。防汚性壁紙は、汚れがつきにくく、落としやすいのが特徴です。小さなお子様やペットがいるご家庭におすすめです。抗菌性壁紙は、カビや細菌の繁殖を抑える効果があり、清潔な空間を保てます。消臭性壁紙は、生活臭を軽減する効果があり、快適な空間づくりに役立ちます。これらの機能性壁紙は、通常の壁紙に比べて価格が高い傾向がありますが、快適な生活を送るためには、検討する価値があります。お部屋の用途や生活スタイルに合わせて、必要な機能を持つ壁紙を選びましょう。

事例紹介:おしゃれな壁紙リフォーム

「海の中」をイメージしました。壁紙はお子様がお選びになった物を使用いたしました。

クロス張替えの事例

こちらは店舗の事例となります。梁、柱を天井・壁に合わせず、敢えて木目調にして、アクセントとして際立たせたイメージです。

まとめと注意点

 見積もりを比較する際には、費用だけでなく、業者の実績や評判も確認しましょう。壁紙の選び方では、素材やデザインだけでなく、機能性も考慮し、お部屋に合ったものを選びましょう。DIYに挑戦する場合は、必要な道具や手順を事前に確認し、無理のない範囲で作業をおこないましょう。業者に依頼する場合は、契約前に見積もり内容をしっかりと確認し、追加料金が発生する場合の条件などを確認しておくことが重要です。これらのポイントを再確認し、理想の壁紙リフォームを実現させましょう。
 クロス張り替え後によくあるトラブルとして、壁紙の浮きや剥がれ、継ぎ目のずれ、シワなどがあります。これらのトラブルを防ぐためには、業者選びが重要です。信頼できる業者を選び、丁寧に施工してもらうことが大切です。万が一、トラブルが発生した場合は、すぐに業者に連絡し、対応してもらいましょう。また、張り替え後のメンテナンスも重要です。壁紙を傷つけないように、丁寧に掃除を行い、湿気にも注意しましょう。壁紙の種類によっては、水拭きができないものもあるので、事前に確認しておきましょう。これらの対策を行い、快適な空間を長く保ちましょう。

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